ブラック介護施設の悩み

介護士はやりがい搾取組織の特徴を理解して自己防衛しよう!

最近やりがい搾取という言葉をよく聞くようになりましたね。特に私が身をおいている介護業界ではやりがい搾取が横行されています。

現在20代後半〜50代学生アルバイト時代に『やりがい搾取』をされている人って多いと感じます。かくいう私もその1人…
世間が今ほど敏感ではなかったので、それこそ周りもその状態になってるのが普通でした。

学生ひろぺん
学生ひろぺん
すみません!これおわりませんでした!
当時の店長
当時の店長
それは君の仕事が遅いから君の責任や!タイムカード先に打ってから、終わるまでやって!!
こんな感じやったんか。ヒドイなっ!常態化してたし、皆やりがいをエサに感覚マヒしてたっていうてたなっ!
ワシも小アジで簡単に釣られてまうやろな〜

当時の私の勤務先では、日常茶飯事で自分も洗脳されていました。思い返せば、本当に毎日学生アルバイトは残業になっていましたね。

ちなみにサービス業で『お客様のために』という考えが悪いとは思いません。むしろ持たないといけないと考えています。それをエサにして、やりがいを報酬として与えることが問題ですね。

上司やその場を統制する立場の人間であれば、『なぜ、終わらなかったか』を自分も考え、相手にもしっかり考えさせて、徐々にできるようにしていくべきです。
それこそが教育でもあり、社会勉強になるのです。

このような方に向けての記事です
  • 人に頼まれると断れない
  • 他者からいわれる『○○のために』の言葉に弱い
  • 経営者、上司が精神論ばかりを言う
  • 給料が上がる気配がない
  • 給与を時給計算したら、パート・アルバイトの時給より低い
  • 会社で終わらない仕事を強制的に家でしないといけない

ここ最近は社会問題になっている『やりがい搾取』について、話題に上がりやすく、社会的に是正していく動きは個人的に非常に良いと思います。

日本の経済を大局的に見て、国際力が落ちている等はこの『やりがい搾取』が企業で長く続いてきた事も大きな要因ではないでしょうか…

本日は『やりがい搾取』をする会社の特徴や影響などについて、記事にしていきます。

介護職はやりがいを搾取されやすい

『やりがい搾取』という言葉の意味

『やりがい搾取』とは、労働者に対して労働力の対価を金銭ではなく「やりがい」を強制的に意識させて、金銭のかわりの報酬とすることを意味します。

そして、『やりがい搾取』を代表に、労働者に不利益な事を強いる会社のことを現代では『ブラック企業』と呼んでいます。やりがい搾取ってよく聞きますが、どのようないみなのか。

やりがい搾取(やりがいさくしゅ)とは、経営者が金銭による報酬の代わりに労働者に「やりがい」を強く意識させることにより、その労働力を不当に安く利用する行為をいう。

出典:Wikipedia

元来『やりがい搾取』という言葉は、教育社会学が専門の東京大学教授・本田由紀氏が2007年頃に提唱した言葉だと言われています。

ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』でガッキーこと新垣結衣役のみくりちゃんが言い放ってから一般的に急速に使われだし、気づけば介護職の代名詞ポジションを掴み取っている始末です…

勤務上において、搾取の同義語・類義語に上げられるのは下記の通り

  • 「サービス残業」
  • 「タダ働き」
  • 「ピンハネ」
  • 「ブラック労働」

「イメージ」もさることながら「言葉の意味」も好意的に捉えれるものはないですね。

経営者が安易な理由で『やりがい搾取』を生んでいる

労働集約型産業においては、人件費は事業最大のコストになりかねない事業なので、戦略どうこうの前に手っ取り早い『やりがい搾取』が生まれやすいのです。

労働集約型産業とはwikipediaより、下記の通り

労働集約型産業(ろうどうしゅうやくがたさんぎょう 英: Labor-intensive industry)とは経済学用語の一つ。 存在している産業の中でも人間による労働力による業務の割合が大きい産業のことを労働集約型産業と言う。

引用元:労働集約型産業 – Wikipedia

人件費コストをTKC経営指標の数値を元に計算すると、売上に対する人件費率(L率)はアパレル約20%、居酒屋約36%、介護事業関係は軒並み50%を越えています。

売上の50%以上が人件費で月初マイナススタートとなっているため、介護事業の経営はいかに難しいかということです。

経営手腕がないと戦略等はすぐに頭打ちになるので、人件費を下げざる手法しか取れなくなります。

頭脳が回らないとあの手この手がないので、手っ取り早く、『やりがい』を全面に推した、手法をとってくるのです。

*この上記の人件費数値、家賃、設備投資の減価償却費用を考えると、介護の経営は本当に困難なので(現状不可能ではありません)経営上級者が手を出す事業と言えます。

ブラック企業とワーカホリック企業

ワーカホリックとは仕事中毒のことを指し、長時間勤務やサービス残業の常態化、それでも仕事にやりがいを感じ、労働力を搾取される労働者の事です。ブラック企業との大きな違いは、働きがいを本人が感じていることです。

これも企業の体質の問題が大きく、過当競争にさらされて競争力をあげるために価格を下げざるをえないので、人件費の削減を推し進める必要があります。

そして、ニュースでよく取り上げられた、残業代の支給を避けるために名ばかりの管理職をおいて、サービス残業を強要するケースなどに繋がります

さらに、ワーカホリック人が増加すると、それはブラック企業とは似て非なるもの、ワーカホリック企業となるのです。

違いは下記の通り

  • ブラック企業→働きやすさ↓働きがい↓
  • ワーカホリック企業→働きやすさ↓働きがい↑

ワーカホリックは仕事中毒になっており、働きやすさを感じていないが、働きがいを感じている集団のために、感覚がマヒしてしまい、自身が気づいていないことの危険性が高いです。

仕事にのめり込み、やりがいを感じている若年労働者の労働力を搾取し、ワーカホリックの状態に追い込むこの手口は、より少ない対価で労務効率を高めるとされています。

そして上記のような手口を使うのが、ブラック企業であり、ワーカホリック人が集まった企業になるのです。

やりがい搾取が行われる組織の特徴『介護は特に搾取されやすい』

『やりがい搾取』が行われやすい職種の特徴
  • 趣味性(好きなことが仕事)
  • ゲーム性(自己裁量権の大きな労働)
  • 奉仕性(人の役に立ちたい気持ち)
  • サークル性(集団で行動する心理)
  • カルト性(尊敬し,あがめるなどの崇拝)
  • サービス性(人に頼られたい、喜ばせたい)

上記を飲食や介護にはめると

  • 飲食→サービス性
  • 介護→奉仕性

介護職は奉仕性だけに留まらず、サービス性も大きく占めている部分があるので、特にやりがいの搾取をされやすい職種になりやすいです。

では、介護士の現場では実際にどのようなやりがい搾取が横行しているのか確認してみます。

介護士の現場で実際に起こっているやりがい搾取の数々

やりがい搾取は一つではありません。実際に介護施設や事業所の現場では、数多のやりがい搾取がしょうじています。

以下の搾取は実際に、私や周りの介護士が前職などで体験したことです。

  • 事業所イベント準備をサービス残業で手伝いを強制される
  • 割りに合わない見込み残業代込みの基本給
  • 手取り15万円を下回るような低賃金な報酬
  • 人材不足で人権無視のめちゃくちゃな働き方をさせられる(休憩出来ないなど)
  • 月の残業が50時間超えるも残業代は一切でない(労基違反)
  • 有給休暇が全くとれない
  • 介護は自らを犠牲にして当然の仕事なので労働環境を求めてはいけない
  • 社長や施設長、上司の精神論に無理やり賛同を強要させられる圧力

これでも上記の内容は搾取の一部です。そして、やりがい搾取を行う企業の本質は「ブラック企業体質」が全開です。そして上記の太文字をよく見ていただくとハッキリわかるのが、給料や休暇に関する内容が多いことですね。

なぜ給料や休暇を介護職員から搾取してしまうのか

冒頭内と重複してしまいますが、言ってしまえば、現介護業界のシステムが欠陥というのが主要因です。その理由は簡単に言うと、経営者の経営能力が高くないと、今の高難易度の介護報酬システムでは、利益を生み出すことが難しいです。

介護業界の闇は、上記の介護報酬システムの問題からすべてがはじまると言っては過言ではありません。

 

《介護職員必見》最悪なブラック介護施設の12の特徴をチェック!どうもひろぺんです。 介護企業の役員をしています。 このブログは『わかりやすい言葉』『誰でも読める』をテーマにして日々の生活のプ...

 

 

『やりがい搾取』で、人生の賃金が減少するので、自己防衛をする

『やりがい搾取』が生涯賃金を減らしてしまいます。

  • 有給休暇の取得
  • サービス残業
  • 長年勤めても、給与が一向に増えない
  • 年収増の転職の決断

上記4点が、思いとどまるファクターとして『やりがい搾取』が機能してしまったとき、人生の賃金が下がる傾向にあります。

『自己の安売り=過剰なやりがい』を差し出すことにより経済的損失を被ること。

同じ仕事・労働時間で働いて年収が上がる場合、昇格して増える可能性のある年収、あるいは転職をしたことで得られたかもしれない、年収UPを逃してしまいます。

月間で考えると数万円の誤差かもしれませんが、長い人生で考えると数百万円どころか数千万円の損になるかもしれません。

【お金持ちになる人の考え方】時間単価を上げて、幸せになろう【介護士も可】どうもひろぺんです。 2社の企業役員をしています。 個人的に定例会議に必要性を感じないので、必要時にのみ、開催しています。 ...

『やりがい搾取』されないための3つのポイント

『やりがい搾取』をされないための、ポイントは下記の通り

  1. 自分の時間単価を見直してみて、安売りしていないか、現状をまず確認する
  2. おかしいと思うのであれば、全く職場と関係のない人に相談する
  3. 傷が深くなる前に転職をして環境を変える

*上記②は可能であれば専門の弁護士または労働組合などに相談すると良いです。

時間単価の考え方について詳しくは、こちらの記事をぜひ読んでみてくださいね。

残業絶対NG【自分の時間単価が下がります】収入を上げ、人生を変えるなら労働時間を減らすこと。どうもひろぺんです。 2社の役員をしています。自社では『残業はNG』にしています。 これには明確な理由があります。 「残業...

転職時に再びやりがい搾取にひっかからないために

会社を見定める必要があります。ホームページや求人情報に、「成長」「お客様第一」などやりがい搾取の引き金となりやすいキーワードを並べているところはすべてではないが、要注意。

会社を見定めるすぐ確認できる3つのポイント

  • 問い合わせ時にある程度、質疑応答してくれるか
  • 面接時に勤務条件や待遇の説明をしてしてくれるか
  • 面接官が高圧的でないか

長く続けることはもちろん悪くはありませんが、少しでも、違和を感じたら、早々に手をひく事は有りです。

一般的には企業の「体質・方針」が抜本的に変わることや、経営者・上司の「性格、やり方」が根本的に変わることの方が珍しいです。

やりがい搾取が行われる組織の裏側を知るだけで、介護士の自分を守ることができます。そして、ここはブラック企業?!とならないようにホワイト企業の特徴もよく知っておくと、事前に防ぐことが出来るかもしれません。

ホワイト企業とは?特徴10選!〜会社選びの判断基準〜今はブラック企業が社会問題になっていますね。今日はホワイト企業の特徴10個を理解して、これからの会社選びの判断基準になればと思い、解説していきます。10個すべて叶えることができる企業が見つかればよいですが、無理な場合も念頭に置き、この中でも譲れないものを考えておくことも重要かもしれませんね。...

まとめ

まずは自身の置かれている立場を考えることが重要です。

その上で『やりがい搾取』の代表である下記のような状態を避けること。

  • タダ働き
  • 上司や経営者は精神論ばかり
  • 「感謝しろ」「成長」「やりがいのある仕事」
  • 仕事を持って帰って家でする
  • 自分の時間単価がパート時給より低い

自身の状況を俯瞰的に見ることにより、状況判断がまとも出来るはずなので、その後は行動するのみです。

もし行動が難しいのであれば、いつでも相談してください。私でよければ相談相手になりますので。

私はこれからも搾取されず、相手から搾取することなく、日々充実して過ごしていきます。

あなたにオススメ関連記事