親の介護

毒親介護はしたくなければしなくていい。在宅介護は諦め、施設入所を決断すべき!周りのサポートが重要。

介護士施設役員とコンサルをしているひろぺんです
  • 毒親介護が始まったのだけど、在宅介護をしなければいけないのか
  • 施設入所は親不孝なのか
  • 共働きで毒親である義母の介護が始まってしまったどうしよう
  • うちの親はシルバーモンスターなのだが、今後どうしよう…

上記のように毒親介護の特徴や現状をお話していき、少しでも解決できればと思います。

実際に介護士に対して、召使いや部下のような扱いをしてくる高齢者(毒親)がいます。なので、介護士目線での対応方法や、介護士は自分の親の介護はどのように考えているかも、あわせて記していきます。

介護は長く険しい道程ですし、さらにシルバーモンスター的な毒親の介護となると多くの不安や悩み、心配事が生じると思いますが、この記事をお読みいただくと一翼を担うことができると考えているため、ぜひ最後までお付き合いください。

介護施設ではシルバーモンスター=毒親気質の構図をよく見かける高齢社会の現実

まず介護施設の現状を話すると

年々『シルバーモンスター』が多くなってきている傾向があります。

シルバーモンスターって?
シルバーモンスターは、老齢の悪質クレーマーのことだよ!

近年は急速に進む高齢化社会の影響で、老齢の悪質クレーマーである「シルバーモンスター」が爆増していおり、介護現場の介護士からも数多くの悩みや相談があがります。

このシルバーモンスターの特徴は大きく7つの型があることです。

シルバーモンスター特徴の7つの型
  1. 絆・偏向・思い入れ型
  2. 唯我独尊型
  3. 自己中心型
  4. 寂しがり型
  5. インテリ型
  6. 弱者偽り型
  7. 世直し気取り型

介護士は基本的には、初心者の頃や資格取得の際に、大半の方がこのような教育をうけます

ご利用者には、肯定的な表現を用いた接し方をしなさい!
皆様は人生の大先輩です!高齢者を敬いましょう!

これらすべてシルバーモンスターには通用しません。むしろ、歯止めが効かなくなり、見境なく「利己的な行動」しか取らなくなります。

結果的に、介護施設内で集団生活を楽しんでいる方々の迷惑にしかなりませんが、本人はそんな事お構いなしで、やりたい放題が続きます。

施設にいるから…認知症だから…しょうがない!じゃない

果たして、これらはすべて介護施設にいるからでしょうか?もしくは認知症患者だからこのような人格を形成されているのでしょうか?

私は「認知症患者だから、介護施設にいるから」がすべての原因ではなく、過去の家庭環境や環境、関係性の問題も一理あると考えています。

正直、すぐに改善出来る方法は皆無に等しいです。

もちろん本人の人格もあるでしょうし、長年掛けて家族との関係性を構築されていくはずなので、取り返しのつかない状況になっている家族(シルバーモンスター)が居るはずです。

自分には甘いが自分子供に対しても、子の配偶者に対しても厳しすぎる毒親

老後を子供を見るのが当たり前世代が今の高齢者

「働き盛り世代や学生世代」「高齢者世代」では介護に対して、思考や考え方に大きな乖離が生じています。

それは「自分の親の老後は子供が見て当たり前」ということ。

以下のセリフは高齢者であるご利用者が介護施設で実際によく聞くようなセリフです。

  • あなたたち(女性介護士に対して)娘を生まなきゃ老後は誰も見てくれないわよ
  • 私たちが親を介護した時はつきっきりだったのに、今の子世代は…(やれやれ)
  • 介護士が「息子さん(娘さん)は良くしてくださって本当にいい人ですね〜」とお声がけすると「自分の子供なんだから、当然よ!私の時なんか○○〜」
全部パンチめっちゃ効いとるな〜。
僕の知人関係の施設の特養や有料介護施設で「娘を生まなきゃ老後は誰もみてくれないわよ!」って言っている人がいたけど失笑やったわ…(あなた娘生んでいるけど、見てくれてないからここに居るんだよ…って)

僕からいわせれば、施設入所にして正解だと思っています。
おそらく自宅だと、数倍ひどい状況だということは想像に難くないでしょう…

時代錯誤が主な原因

こんなん人格の問題やろ!と言うと、話を〆ことが出来ますが、もう少し「なぜ?」を軽く掘ってみましょう。

現在の高齢者が若い頃は、「専業主婦」や「大家族」が当たり前の時代でした。

でも、今や日本のGDPもただ下がり、先進国病である超少子高齢化の先陣を切っている状態です。

当然、家計が厳しくなっている家庭も多く、その分「共働き世代」が大半をしめています。さらに、各世帯では核家族化が進み、いわゆるサザエさん的な大家族ではありません。

高齢者が過ごした若かりし頃とは、状況が全く異なるのですが、やはり「自身の過去」と比較する人が多いため、このような時代錯誤が生まれ、介護に対しての考え方の大きな乖離が生じているのです。

だから、以下のような自分が好き勝手なことを「息子、娘」「息子嫁、娘婿」などに平気でお願いしたり、言ったりしてしまうんでしょうね。

  • 毎日お使いを頼む
  • 単なるわがままばかり言う
  • 無駄に電話をかけまくる

自分の都合ばかりで子供の都合を考えられないのが、毒親の基本スタイルです
※認知症を患っている方にも似たような症状があるのですが、それはまた別の問題です。

自身の子供の配偶者にかなり厳しい

自分の子供に、自分の都合を押し付けることは100歩譲って理解できますが(出来ない)、配偶者に対してはさらに厳しくあたる方が多い印象です。※特に息子の妻

そして厳しいことを言いますが、配偶者の毒親介護は共に満足の行く在宅介護は不可能に近いと思っています。

3歩下がって歩く「大和撫子」世代

「3歩下がって歩く世代」が大きく影響していることがあります。

  • うちの義理娘はなにもしない(実際はしている。過去の自分や他人と比較)
  • 義理娘のせいで息子ばかり大変だ
  • 昔は、男性の前を歩くなんて考えられなかった。あの子(息子の妻)はかわいくない
  • 家を空けて、働きにでるなんて信じられない
    (家計のためというか、あなたの介護費を捻出するためでもあると思いますよ…)

上記のような感覚のシルバーモンスター的な毒親が存在しています。

自分の部下や召使いのように扱っている方もチラホラ…

子供は介護職員じゃないし、あなたの子供の配偶者は言ってしまえば、他人よ…

それぞれに人権がある

「子供は子供」「子供の配偶者は配偶者」「介護職員は介護職員」「あなたはあなた」

と言ったように、子供だけではなく、みんな違った人生があり人権の持ち主でもあります。

極論言ってしまえば、自分の子供が親を介護してもしなくても基本は自由なはずです。それぞれに人権があるのだから。

なので、これから老後を考えていくような状況の方は、自分で責任をもって老後に備えておく必要があると考えています。>>介護は介護開始前も重要です。まず出来る2つの事【親の介護に備える】必要な資金を準備する以外に他に出来ることあり

「老後は子供に任せる」なんて思っているかたほど、子供からは愛想をつかされている人が多いと思いますので、しっかり自己責任として貯蓄なり、健康寿命を伸ばす心がけをするなり、準備をしておきましょう。

通所介護やグループホームで見ていると毒親対応している家族が疲弊しすぎている

毒親対応をしている家族を優先すべき

毒親対応は肉親でも過酷ですが、自分の子供の配偶者が行う場合はもっと過酷です。

その場合は、重要なことがあります。

それは毒親対応を直接している家庭を優先してあげることです。

毒親でも介護しなければいけない状況を周りが理解しよう

介護をしている家族と話をして本音を話してもらうと「苦しい」「しんどい」「困る」「いつまで続くのか」という言葉が本当に良くでます。

ただでさえ、精神と肉体がすり減る介護ですが、これが肉親じゃなく義理の親でかつ「毒親」だとしたら、もはや地獄絵図です。

高齢者虐待(ネグレクト)になってしまいますので、介護を要しているなら、放置は出来ません。

そう、毒親でも介護をしなければいけないということを理解しておかないと、取り返しの就かない状況になってしまいます。

周りから毒親の主介護者をサポート・背中を押してあげよう

毒親でも介護は避けれられないことはおわかり頂けたと思います。

だからこそ、主介護者の周りに居る方々が、親への強い思いを優先して親が100点になるような介護をするのではなく、関わる人全員が70点〜80点を取れるような介護が出来るように、サポートしてあげる必要があります。

具体的には

  • 家族会議や担当者会議では、主介護者の発言を優先してあげる
  • 主介護者の疲労レベルにアンテナを張っておく
  • 主介護者が言いにくいであろうことを予測して、助言してあげる
  • 自分が普段の日常生活で介護に関わっていないなら、自分は介護の事をわかっていない。と心得ておく。
  • 普段いらんことを言ってしまうタイプなら、主介護者に何も言わない

一番重要な事は、しっかり主介護者の話や意見を聞いてあげることです。

毒親対応をしていない家族が口を出すとこじれる一番の原因になるし、家族関係が修復不可能なことになる時があるよ!

横からチクチク言っていないつもりでも、主介護者本人は言われてしまっている気になることが多いほど介護は神経をすり減らします。

なので、日常から介護に携わっている人の話を傾聴し、意思を尊重してあげましょう。

多くの介護士から仕事だから介護が出来ると発言がある

これは介護職員のことを知らない人からすると残念な情報かもしれませんが、色々な介護施設を見て回って、話を聞くと

  • 「介護士じゃないと介護なんてできない」
  • 「自分の親のために介護職を始めたけど、自分の親だと思ったら挫折しそう」
  • 「自分の親の介護を継続することが無理だと判断したら、すぐに施設にはいってもらう」

もちろん上記の限りではありませんが、現役介護士からは、高い確率でこのような発言を聞くことが多いです。

それだけ、肉体的にも精神的にも介護という世界は厳しいのです。
甘い優しい、耳が喜ぶような言葉だけでは、やっていけない世界でもあるのです。

皆が幸せになる介護を!は机上の空論(現実は甘くない)

介護の求人広告でみた、このキャッチコピー…筆舌に尽くし難いですね。

正直言って無理!です。

まず本人が100点を感じる介護なんて不可能に近いですからね。

しかしながら、このあって無いような天井である本人の100点のみを目指してしま方がいます。志、心意義は良いと思います。
ただ、これだけでは現実を直視出来ていない。

関わる人全員が「これでいいよ」くらいの感覚で付き合わないと最悪共倒れすることが起きてしまいます。

介護士として、働いている人も「在宅介護」には限界があることを知っています。

このように現実を見定めることが出来ないのであれば、みんなの幸せのためにも私は在宅介護を推奨しません。

無理をすると「自分の親の虐待」や「家計が火の車」「職を失ってしまう」と言った最悪のシチュエーションになってしまうからですね。

お金も時間も職も奪われてしまいます。在宅介護は本当に難しい…頑張りすぎなくてよいです。

だから、最悪の辞退を招く前に、在宅介護を諦めて、施設入所に切り替えましょう!!

まとめ

最後に以下の通り、本記事のまとめです。

  • シルバーモンスター=毒親の構図が介護施設では常識になりつつある
  • 毒親の主介護者が一番たいへんだから、周りは口出ししない
  • 全員が100点の介護は不可能に近い
  • 在宅介護は「時間、お金、職」を奪っていく(毒親なら特に)ので施設入所に切り替えたほうが良い

もちろん上記のかぎりではありませんが、介護施設・介護業界では通説になりつつあります。

そして、限界を越えた介護の先にあることがニュースでもよくある「無理心中」や「主介護者が精神病になる」ですね。

完璧主義で真面目な人ほど、このような事態に陥りやすいので、それこそ「3歩下がって客観的に現状を一度見てみましょう」

そこに自分の親や毒親と向き合う介護の答えが見つかるかもしれません。

私が出来るアドバイスとしては無理をしすぎないこと。です。そして、親の介護がまだの方は色々備えておきましょう>>介護は介護開始前も重要です。まず出来る2つの事【親の介護に備える】必要な資金を準備する以外に他に出来ることあり

また、親の介護に備えるために自ら介護士を目指す方が、お読みいただいていいるかもしれません。

そのような方に、介護施設選びに失敗しないように最後に介護転職エージェントのオススメランキングを紹介して、本記事を終えたいと思います。

1社は登録すべき!介護転職エージェント・サイト目的別おすすめランキング

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