介護職員

介護施設に『家族とか家庭的』は違和を感じる。『介護施設』は職場だ!と考える介護士にオススメの本2冊

どうもひろぺんです

介護業界はブラック施設が多いと、揶揄されて久しいのではないでしょうか。現実を見るともはや揶揄などと、言ってられない施設が多い現状です。

こと介護施設においては、ブラック企業が充満している理由は「理想主義」が先走っており、「現実」との乖離が生じている要因が大きいのではと感じています。そして、そのような状況下に長期間身をおいていては、自らも蝕まれてしまいます。
上記に限りませんが、私がよく退職や転職などを記す理由の一つでもあります。

介護業界ではよく使われる『家庭的』『介護はココロ』など響きの良い『まさに理想主義』を軸とした企業理念を謳っている施設はあります。果たして、問題なく運営出来ている施設はどれくらいの比率なのでしょうか。そう高くないはずです。

介護施設は『職場』です。よって個人的には『家族や家庭的』という表現を経営理念や事あるごとに高々と掲げることに違和を感じます。同じような感覚の方に今日の記事をオススメします。

本日はそのような状況を理解するために、介護には『理想』と『現実』のバランスが、重要であることを理解することができる、オススメの本の紹介を記します

職場として『介護施設』を考える介護士にオススメの本2冊

【1冊目:だから職員が辞めていく、介護施設マネジメントの失敗に学ぶ】
オススメ:介護職員・施設長・介護経営者

【2冊目:介護経営イノベーション】
オススメ:施設長・介護経営者

1冊目:だから職員が辞めていく、介護施設マネジメントの失敗に学ぶ

介護業界のみならず、他業界でも必要なロジックが約100ページに集約されているため、スラスラと読みやすい内容です。

この手の本はよく『理想の介護をベース』にしていたり、『言うは如し行うは難し』のような内容で内情を理解せずの「机上の空論」が多いのですが、『救いようのない介護施設』をバッサリ切り捨てている内容なので、実に響きます。

共感を持ちやすい部分

現在、介護施設では人材難の施設が多発しています。

焦点をサブタイトルにもある【施設介護マネジメントの失敗に学ぶ】に当てているため、比較し現状分析に当てやすい内容になっています。

基本的にベクトルが介護職員に向けられているのではなく、施設に問題があると考えているため、単純に【介護施設のダメな運営・失敗したから職員が辞めていく】内容に共感を持ち、非常に納得させられるのではないでしょうか。

特に以下の内容

高邁な理想の福祉を錦の御旗にした老人ホームは一般労働者を超越した絶対的な存在であり → サービス残業などどこ吹く風、有給休暇を取りたいなど甘い甘い、休日出勤もお手のもの、全身全霊をかけて福祉に邁進せよと叱咤激励 → そんな人たちが集まれば、施設はもはや女工哀史、普通の人では勤まらない → 凡庸な労働者は疎外され、理想を追いかける若者は燃え尽き、後には暑苦しく理想の介護を語る不屈の鉄人だけが残されることになる。つまり、介護現場から人が消えてしまうのだ。

引用元:だから職員が辞めていく(11ページ)

現場で務めている人には刺さるのではないでしょうか。そして、以下の理由に繋がります。

  • お局がなぜいるか
  • キラキラ介護士がなぜいるか
  • マトモな人ほどやめていってしまう

この本を読んだ後は、よくある『家庭的な施設』などの表現を経営者・施設長などは見直すほど響くと思います。

新たな学びというより、新たな気付きになるはずです。

介護現場における『根性論』『精神論』に皮肉たっぷり

「介護はココロ」「みんなで頑張れば」や「頑張りが足りない」などの精神論、根性論に対して、その皮肉にも思える著者の文章もとても面白いので合わせて共感が持てます。

よくあるニュースや記事、評論家の話は『介護現場を知らない』=『現実を知らない』人達がゴニョゴニョと眠たいことをいってるわ。と普通に白けて私は見ることが多いです。本に関してもキレイごと・御託を並べる本が多いですが、この本に関しては

ここまで言う本も珍しいね!

という気持ちになりますね。

施設長・経営者含め、まさにお局やキラキラ介護士などが現実を見るために読んでほしいですね。

管理職の重要性も理解できる

私はコンサルや実際に役員も行っており、介護を行う前は飲食事業で立て直しの経験などがあったため、管理者の管理能力の重要性はいたいほど理解しています。

私のブログの内容でも『リーダー』『チーム』『モチベーション』などのワードを用いて、何度か記事を書いていますが、著者の本にも「管理職の能力」の部分は、現介護施設長などには、非常に重要かつ興味共感を持てる項目が多いのではとおもっています。

2冊目:介護経営イノベーション

日本の産業全般の労働環境に対してのアンチテーゼです。『離職率7%、月平均残業7時間、長期休暇年2回取得』などを行っている著者の内容を理解し、実行するだけで現在の介護施設はイノベーションを起こすことができるのではないでしょうか。

介護施設経営に必要なアメーバ経営

アメーバ経営とは
【概要】
企業の人員を6~7人の小集団(アメーバ)に組織する。アメーバごとに「時間当たり採算=(売り上げ-経費)÷労働時間」を算出し、時間当たり採算の最大化を図る。時間当たり採算の目標値を月次、年次で策定。労働時間短縮や売り上げ増加策を実行に移して目標達成を目指す。

【利点】
・メンバーの数が少なく、成果が数字にすぐに表れるので、当事者意識を引き出しやすい
・計数管理能力を備えたリーダーを育成しやすい
・アメーバの採算評価指標が統一されているため、アメーバ間の競争を引き出しやすい

引用元:wikipedia

キラキラ介護士にも経営者目線を持たせることが重要です。アメーバ(小集団)を結成することにより、間接的にアプローチをして解決していくことができます。

介護施設での問題の「最適解」を導きだすためにクリティカル・シンキングを用いる

介護という仕事を「〇〇の介護をしたい!」の視点以外にも、アメーバ経営のように『介護=経営』として俯瞰的に捉えていくことは非常に重要です。介護施設も利益がないと運営できません。潤沢な資金があり、はじめて介護職員が潤うことができます。

同じように「介護施設での問題」に関してはロジカルな解決のみで物事を考えるのではなく、クリティカルシンキングを用いることにより、多角的に問題解決をしていくことができるため、この思考をもとに、経営を組み立てていく礎を現場ベースから作っていく必要があります。

人材=人財

私がよく人材=人財と表記していますが、介護施設で業界の異端児『森一成理事長』の内容も濃厚で、介護現場に必要なコーチングや生産性そのものを考え直すタメになる本になっています。

「理想主義」「現実主義」のバランスがどちらかに偏る内容ではないので、こちらも現役介護士には響くものがあるのではないでしょうか。

最後に

介護士は閉鎖的な空間での職場が多いため、特に外部からの情報を仕入れる必要があると考えています。

自分の現実世界での考えだと凝り固まってしまったり、ツイッターなどのSNSやブログだけでも『無責任な発言』が充満していたり、個人の包み隠していない感情論が入り乱れていたりするため、本から情報を入れる作業は非常に重要です。

今回ご紹介した2冊は介護士なら買って損しない本なので、近くにブックオフなどあれば、近くによった時に購入をおすすめします。

それでは良い1日を!

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