ブラック介護施設の悩み

『給料編』介護士が辞めない介護施設を作る考え方(方法)【問題の本質は単純です】

どうもひろぺん<hiropen_care>です。

現在は飲食、介護企業で役員です。

現在の1週間の使い方は
平均すると週1〜2日介護施設、週1日飲食、週1〜3日が主に会社を前にすすめるための動きで1週間を使っています。

先日他社のコンサルにて、人材定着を主とした業務改善依頼がきました。タイムリーな内容なので記事にしていきます。

このような方に向けての記事です
  • すぐに介護士がやめてしまう理由
  • 従業員の介護士が何を求めているかわからない
  • なぜ介護職は人が不足しているのか
  • 施設は本当に利益が出ていないのか知りたい

『介護士が離れる理由』を大半の経営者が解決することを本気で考えていないので、今日は介護経営者と介護職員双方のためになるような解説をしていきます。

『給料編』介護士が辞めない介護施設を作る考え方(方法)

介護士のみなさんが厳しいと1番感じる部分ですよね。

すべては環境です【大半は給料・休暇】

結論から言います。下記4点を改善すれば離職率をグッと下げることが出来ます。

  1. 給料が低い→給料上げる
  2. 休暇が少ない→休暇を増やす
  3. 残業が多い→残業なし
  4. 人間関係カオス→人間関係良好
当たり前のことやな〜
なんでわかってるのにしないの?出来ないの?

これは現場で働いている人、皆が感じることではないでしょうか。
下記にて解説します。

『給料・賃金』を改善しない・出来ない簡単な理由3つ

その①そもそも売上が立っていない

売上がたっていない理由は色々あります。ここでは元凶である介護報酬制度は触れずに、なぜ売上が立たないかを記します。

まず、悪循環が続き売上・利益を創る土台がない。【下記:負のループ】

職員がいない→営業ができない→稼働率がさがる→利益がでない→職員を雇用できない

このようになってしまうと、経営陣が一度自分たちの身を削る覚悟で運営しないと、どんどん悪化していきます。

その②2つ目固定費・変動費の比率がおかしい

経費の考え方が甘い経営者が多いのは事実です。

特に介護施設は売上・利益上限が決まっている事業なので、お金持ちになるために介護事業を運営している人の下で働くと、自分達の待遇がよくなりません。

固定変動費について指定申請上必須になっている複合機で例をあげてみます。

複合機1つとっても同じ機種でも、契約する経営者によって下記の通り

月額0.8万円 〜 月額4万円

×

事業所数

*上記の複合機1つだけでも、リース料で3万円前後のランニングコストがかわります

条件が悪いまま、施設数が増えていくとと底なし沼のバイバイゲームです。これは別に値切り倒したとかではなく、どこから、誰から、何の用途のために仕入れるかによって、かわってきます。

情弱な経営者だとこのように経費1つ1つに差がうまれ、結果的に月数十万円の差が開くわけです。

その③社長・役員陣がとり過ぎor会社にプールしすぎ

これは色々な施設のPLを拝見させてもらうと感じる項目ですね。

そして、介護保険制度は3年に1度の制度更新ごとに改悪されている状況ですが、経営陣が改悪前の状況を取っているため、しわ寄せが部下の介護職員にいっている所も他社の数字を見る限り非常に多いです。

*特養とか特にそうですが、ほぼ利用者さんが満員状態なのに、なぜ環境改善しないか

経営陣がとり過ぎもしくは会社がプール(貯蓄)しすぎです。そもそも特養は社会福祉法人しか参入できない現状です。特養に株式会社が入って来てほしくないと答える社会福祉法人の方は80%の回答がありますからね。

株式に回ったほうが、法人税などもあり、経済が回ります。そして、各法人は法人税で取られるなら、雇用している社員に分配しようとなるわけです。

本来は減免や補助金で優遇されている社会福祉法人のほうが環境改善は簡単なはずなんですけどね。

*僕から言わせれば、守られる部分が多い分、思考停止している無能な経営者が多いと思っています。

本当に儲けがないからなのか

結論:違います利益はでます。経営手腕が必要です。

(地域密着型デイサービス15名定員:1ヶ月分のPL表)

A施設B施設C施設
売上4,500,0005,500,0005,000,000
出費(すべて含む)3,200,0004,300,0005,100,000
純利益+1,300,000+1,200,000-100,000
介護士正社員月給平均給与23万平均給与34万円平均給与25万円
介護士年間休日100日120日110日

上記の3社は本当にある会社の1ヶ月分のPL表の主要部分です。

A施設:待遇が良くないため、このままいくと離職が進みます=利益重視型

B施設:この中では安定しているし、施設の評判が良い=環境重視型

C施設:待遇が良いとは言えないが、このまま行くと赤字で潰れます=無能型

なので長期的な目で誰が見てもB施設だとわかると思います。現に多い施設の特徴はAのような施設で、目先の利益を取りに行きがちです。

 

環境重視型が長く経営する上で1番良いやろ

 

AとC社は離職率も高いってことは、ここに採用費がのってくると結局Bが1番利益が出るって構図だね!

 

さらにB施設は人気で予約待ちだから、へんな事をしない限り売上低下のリスクは低いね

環境が良ければ、職員もいい仕事をする人が増えます。みんな私生活があり、自分の人生のために仕事をしている人が大半なわけですから。

『やりがい搾取』をして仕事をさせるのはダメ経営者、ダメ上司ですよ。

*ちなみにCの施設は役員が取りすぎていました

補足:上記の数字の通り、小人数型は年々厳しくなっている中で、1施設しか運営していないと、相当な経営手腕がないと困難ではあります。

これから介護士として、職を探される方は参考にしてみてください。

 

介護士と利用者さんはどちらが大事か

比較するものではないので、質問としてナンセンスですが、どちらかを選ぶのであれば経営者として、まずは介護士を大事にしましょう。

経営者自身がプレイヤーとして現場に入り、日々統括しているなら別です。大半の経営者は現場に入っていないはずです。現場で汗水たらして働いている職員と気持ちが離れていて『利用者最優先の話』をしたところでまず現場との乖離が伺いしれます

組織が成長し、大きくなればなるほど、末端の職員には『社長の想いは』届かないものです。自分の側近、直近の社員を大切にすることにより、その社員がさらに下の社員を大切にしていく構図が生まれます。

そして、サービスを提供するのは現場の介護職員です。

社内に部下を大切にする風土があれば、末端までしっかりと考えが行き届き、自ずと利用者さんにも良いサービスを提供する土台ができているはずです。

土台ができていないのに「利用者さまに対して〜」と声を挙げたところで、絶対に響きません。

一部の意識が高い人には響きますが、あくまで個人としてのプライドでしているのであり、会社という組織の目線で見るとよくない状態です。

結論:B施設をモデル施設にするべき

経営者は前述した下記の表のB施設を目指しましょう。

B施設の中に『介護士が辞めない施設としての全てが入っています』

そして、今介護士として働いている方は自社がどのような考え方をもっているか注視し詮索してみて、無理だとおもったら諦めて環境を変えた方が良くなる可能性は高いです。

(地域密着型デイサービス15名定員:1ヶ月分のPL表)

A施設B施設C施設
売上4,500,0005,500,0005,000,000
出費(すべて含む)3,200,0004,300,0005,100,000
純利益1,300,0001,200,000-100,000
介護士正社員月給平均給与23万平均給与34万円平均給与25万円
介護士年間休日100日120日110日

介護報酬が下げられて、キツイのはどこの事業所も同じですが、だからこそ賢く運営をする必要があります。

現在は働き方も多様化しているため、労働者は働き方の選択ができます。数十年先を見据えると、今のあいだに人員を確保すべき動き方を取り入れておいて損はないはずです。

運営方法の舵をきることは一朝一夕で出来る事ではありませんからね。

私はこれからも職員も利用者さんも大切にしながら、安全安定運営を心がけ、現場職員のさらなる向上をうむような自社のシステムを構築していきます。

それでは良い1日を!

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