労働基準法

週休2日制と完全週休2日制の違いについて注意点も解説!完全週休2日制の割合が多い・少ない業界はどこ?

2社の企業役員をしているひろぺんです!
  • 週休2日制と完全週休2日制ってあるけど一緒じゃないの?
  • それぞれの注意点が知りたい!
  • 年間休日何日以上から毎週しっかり2回休めるのだろうか

転職などで、いざ企業情報をみてみると『週休2日制』と『完全週休2日制』があるけど、普段気にしておらず普通に仕事をしているだけでは、知り得ない違いがあります

記事前半では『完全週休2日制』と『週休2日制』の違いとを解説します。
記事後半では『年間休日数』や休日と『法定労働時間』の関係性、完全週休2日制の割合が多い業界について解説します。

最後まで読み終えると、現在勤め先の就業規則の見直しや就職時や転職時に今まで以上に、休日条件についてこだわることができます。それぞれの用語の意味を正しく理解し、入社後のミスマッチ防止のお役に立てればと思います。

是非、最後までお付き合いください。

完全週休2日制と週休2日制の違い

求人情報で必ずといっていいほどチェックする休日休暇の項目!実際に休日がどれくらいあるかは入社前に誰もが知っておきたいポイントだよね!
意味が違うことを初めてしったよ。詳しく教えて!

このように、完全週休2日制と週休2日制の違いは意外と知られていません。

『完全週休2日制』と『週休2日制』は名前は似ていますが、これらの言葉の意味は全く似て非なるものです。

ではまず完全週休2日制についてわかりやすく解説します。

『完全週休2日制』とは

完全週休2日制とは、1年間通して毎週2日間の休日が社内で制定されていることやで!

例えば、よくある『毎週土曜、日曜』が休みになっていることは完全週休2日制です。土曜・日曜ではなく、月曜と水曜が休みのように「連休でなくても・週末でなくても」毎週2日休みを取れることが完全週休2日制となります。

以下をご覧ください。

どちらも完全週休2日制
  • 毎週決められた曜日が必ず2日で休み=『土曜・日曜』や『水曜・金曜』など
  • 曜日は決まっていないが毎週2日は必ず休み(シフト制含む)

このように、決められていなくても、隔週や休む曜日が固定されていなくとも、毎週2日休みがあれば完全週休2日となります。

下記にわかりやすく表記します。

『完全週休2日制』の一例

土曜と日曜が休み固定の完全週休2日制の場合は下図の通りです。

毎週2日間必ず休みがあれば、それは完全週休2日制と思えば大丈夫ってことね。休みの事だけで言うとホワイト企業のそれだね!

*祝日*が絡む完全週休2日制の落とし穴

たまにみかける『完全週休2日制(土・日・祝)』と『完全週休2日制(土・日)祝日』の違いってなに?
良いところに気がついたね!これはめちゃくちゃ注意すべきポイントやで!
注意点すべきポイント
  • 「完全週休2日制(土・日・祝)」→ 祝日のある週は、土日どちらか1日と祝日休みの合計2日休みです。
  • 「完全週休2日制(土・日)祝日」→ 祝日のある週は、土日と祝日の合計3日休みです。

求人情報で確認している時に完全週休2日(土・日・祝)と記載されている場合は、土・日・祝がすべて休みにならない場合が多いため、要注意です。

完全週休2日の大きなポイントは、上記の通りです。では次に『週休2日制』をみていきましょう。

『週休2日制』とは

週休2日制とは、週2日休みだけど、実は毎週とは限らない!
前述の完全週休2日制と異なって週休2日制はわかりにくいな〜

端的に言うと、1ヶ月間に2日間休みの週が1週でもあったら、これは週休2日となります。

下記にわかりやすく表記します。

『週休2日制』の2パターン

その①曜と第三土曜が休み固定の週休2日制の場合は下図の通りです。

これだけみると、完全週休2日制より、はるかに休みが少なくみえるけど、いわゆるブラック企業じゃないの?
そうとも言えないよ!ちなみにもう1パターンも見てみよう!

その②日曜と第3土曜以外の土曜が休みの週休2日制の場合は下図の通りです。

その②のように求人募集に『通常土日休み、ただし第3土曜日のみ出勤』は週休2日制です。
こう見ると、週休2日制でも2パターンの内容は随分違うよね!
時々、求人募集内に曜日の記載が無くて「週休2日制」ってあるけど、1週の休みがどれくらいあるかわからない圧倒的な地雷臭…

実際は、労働条件で労働時間なども関係してきます。
週休2日制の場合、1週の休みの平均がどれくらいか完全に把握は出来ませんが、簡単に確認する方法があります。

それは『年間休日数』で計算して把握をする方法です。

労働条件が重要!『週休2日制』&『完全週休2日』の年間休日数を把握すべし

年間休日数ってなに?

1年間に会社で定められている休日数の合計日数を『年間休日』といいます。

年間休日は、『週休2日制』の制度の場合も『完全週休2日制』の場合も重要になってきます。

だからひろぺんはよく年間休日が大事!っていうてるんか!

なぜ私が年間休日にこだわっているか、次の解説を見るとおわかり頂けると思います。

どれくらい休める?年間休日120日は多いor少ない

年間休日が120日は多いか少ないかですが

結論:平均より多いです(*全企業平均年間休日=107.9日)
データ引用元:厚労省平成30年就労条件総合調査の概況

僕はサービス業と福祉業の役員だけど、この2つの業界は結構120日取れていないところが多いんだよね。
だからひろぺんはよく年間休日最低120日!っていうてるんか!
そう。それでも決して、多いとは言えない日数やねん。年間休日最低120日以上〜取れるような労働環境を作ることが最低限やらないといけないことやと思ってるよ
求人広告でも年間休日120日以上!ってよく見るよね!120日っていう数字はどこからくるの?
1年間すべての土日と祝日の日数を足すと『年間休日120日』になるため
求人広告で年間休日120日と同じくらい年間休日105日以上って見るのはなぜ?
年間すべての祝日を除いた土日休みを含めると、104日前後になるため

では、年間休日が120日以上や104日以上の求人広告が多い、根拠を記していきます。

根拠は『1年間=約52週』計算してみよう!

完全週休の場合で祝日の有無で計算してみるので、順にご覧ください。

完全週休2日制で祝日が休みではない場合

2日(休日)×約52週(1年) ≒ 104日休日

上記の数式が成立するため、年間休日105日以上が求人広告でよく見る根拠ですね。では、こちらの104日に年間の祝日17日を足してみます。

完全週休2日制で祝日が休みの場合

104日+17日 ≒ 121日休日

こちらが年間休日120日の根拠となります。

暦通りの休日がほしければ、求人広告内にある『完全週休(土・日)祝日』の表記がないと120日は確保できないわけだね。
そうだね!120日表記であれば、暦通りの日数休むことが可能やで!年間休日105日は祝日分の休みがないため、年間平均1週間2回しか休めないので、多くないことがわかるでしょ?

この通り、年間休日数が105日の労働条件になっている求人広告=祝日・GW・お盆・年末年始なしと言っているようなものなので、大型連休の期待は持てません。

年間休日120日と105日についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を御覧ください
↓ ↓ ↓

【年間休日】120日以上は多いの?メリットや多い業種と注意点と特徴!105日もよく見るけど...年間休日120日105日の求人広告をよく見ますよね。ちなみに転職先の求人で完全週休2日と年間120日以上どっとを優先すれば良いか。この辺りも法律が複雑でわかりにくいです。今回はこれらのメリットや注意点・特徴について解説していきます入社後のミスマッチ防止のお役に立てればと思います。...

『完全週休2日制』導入は業界によって割合が異なる

完全週休2日制のサービス業で働きたい!
サービス業になると完全週休2日制の母数は減ると思うよ。理由は業界によって完全週休2日制の導入割合に偏りがあるからね。

完全週休2日制導入企業に多いの休日は土日休みが多いのですが、一般的に休みの人が多い日に関してサービス業や福祉は特にサービス需要があります。よってサービス業などは必然的に完全週休2日制を導入している企業が少ない現状があります。

このように業界の特性があるからこそ、完全週休2日制の導入割合が業界によって偏っているのです。

完全週休2日制の導入が多い業界5選(1企業平均年間休日数も表記)

完全週休2日制の具体的な表記がないため、年間休日総数階級で110日〜以上の割合=完全週休2日制導入済と強い相関性があると判断し、こちらをベースに計算しています。

業種完全週休2日の導入割合1企業平均年間休日数
金融業・保険業94.4%118.4日
学術研究、専門・技術サービス業91.0%118.8日
情報通信業87.9%118.8日
電気・ガス・熱供給・水道業82.4%116.8日
教育、学習支援業53.9%112.7日

データ引用元:厚労省平成30年就労条件総合調査の概況

上記の通り、金融業・保険業の導入割合が多いことがわかると思います。単純に銀行などは土日が休みだから、頷けますね。

4位→5位で一気に導入割合が下がるのも、びっくりだね!

完全週休2日制の導入が少ない業界5選(1企業平均年間休日数も表記)

完全週休2日制の具体的な表記がないため、年間休日総数階級で110日〜以上の割合=完全週休2日制導入済と強い相関性があると判断し、こちらをベースに計算しています。

業種完全週休2日の導入割合1企業平均年間休日数
卸売業、小売業36.5%105.7日
建設業33.9%104.0日
運輸業、郵便業24.3%100.3日
鉱業、採石業、砂利採取業22.0%103.8日
宿泊業、飲食サービス業11.5%97.1日

データ引用元:厚労省平成30年就労条件総合調査の概況

これは中々厳しい結果だ…
全体で見ると完全週休2日制を導入している企業は増えてるけど、宿泊業や飲食業は前年より下がってるねん!
なぜ下がっているか大きな理由2点
  1. 全体の完全週休2日制が増える=サービス業の需要が増えるため
  2. 特に人材不足の業界のため

上記の割合=地雷割合とも置き換えることが出来ます。

でも最上位の金融業でも5.6%は完全週休2日制を導入していないし、最下位の宿泊・サービス業でも11.5%が導入しているから、飲食サービス業でも諦めるのは早いよ!

計画的に賢く就職、転職活動を行えば希望職種が飲食サービス業でも、労働環境の良い企業で勤務することは可能です。

最後に:(完全)週休2日制についてケーススタディ

労働環境を少しでもよくしたいなら押さえるべきポイントは『年間休日120日以上』+『完全週休2日制』です!
*完全週休2日制でも年間休日が少ないと、まとまった大型連休などは皆無に等しいでしょう。

では、最後にケーススタディで『(完全)週休2日制』についておさらいです。
以下のケースが『週休2日制or完全週休2日制』どちらか考えてみてくださいね。

クエスチョン

  1. 1年を通じて、1ヶ月のうちに休めるのは毎週日曜と第4土曜だけの場合
  2. 基本的に土日休みだが、1年通して、4月の第2土曜だけ出社する場合
  3. 飲食サービス業で、1年を通じ、シフトに応じて毎週金曜・土曜・日曜・月曜以外で必ず2日休める場合

それでは、答え合わせです。

アンサー

  1. 1年通じて、月に1回以上2日休める週がある場合は、週休2日制
  2. 休日が1日しかない週が1週でもある場合は、週休2日制
  3. 1年通じて、曜日に関わらず、毎週必ず2日の休日がある場合は完全週休2日制

当記事の『完全週休2日制』と『週休2日制』の違いを理解しておくことで、入社後に「あれ?もっと休めるはずだったのに」とミスマッチを防ぐことも出来ます。

自分の身は自分で守れるように、『完全週休2日制』と『週休2日制』について、違いを理解して就職・転職成功を目指しましょう!

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