介護職員

介護士は仕事のスピードとクオリティどちらを優先すべきか?スピード介護士はNG?

介護企業役員で週1は現場にも入っているひろぺんです
  • 介護の仕事は早ければ早いほどいいの?
  • 上司・管理者や経営者が仕事のスピードばかり求めてくる
  • 介護職の仕事は丁寧さと早さどっちが大事?

介護の現場ではよく仕事のクオリティとスピードが天秤にかけられることがあります。上記と同じように仕事のクオリティを重視すべきかスピードを重視すべきか悩んでいる人もいるかとおもいます。

世の中にある仕事の多くは『最初から完璧を求めて行うより、最速を目指して、徐々に完璧に近づけて行く』仕事が多くを締めていますし、仕事が出来る人の手法として多く知れ渡っている方法です。

よくいる成功者などの自伝でも、完璧<最速の内容をみますね。介護士の人でも、転職を考えていて次の働き場所を考えていく、新規フェーズを作っていく際には重要なファクターとなります。

では、介護の仕事は『クオリティ(完璧)かスピード(最速)』をどのように考えるべきかですが、ご利用者がいる対人関係が直の仕事なので、クオリティ重視の仕事の方が正論が通りやすい事実があります。対して、スピードを求める介護士は批判されやすいです。

今日はこのポイントを掘り下げてみます。

介護職はクオリティとスピードどちらが重要か?

結論:どっちも大事です!

いやいや、答えになってないよ。それは当たり前やん…

スピード重視の介護士に対して、クオリティ重視の介護士はよくこのような言葉を言います↓↓

スピードばかり追い求めるのは対人相手の仕事でやることではない!

逆に、クオリティ重視の介護士に対して、スピード重視の介護士はこのような言葉をいいます↓↓

あの人は仕事が遅いから、仕事ができない人だ!

さて、あなたの回答はどちらでしょうか。

端切れの悪い回答となりますが、介護職に重要なのはどちらかではなく、どちらも重要です。よく物事の判断基準を持たずして議論をする人がいますが、明らかにおかしいです。

状況・仕事内容に応じてどちらに比重をおくか、で正解が異なりますが、こと介護職においてはご利用者との対人での仕事が多いため、クオリティを求めるケースが多くなります。

ご利用者を満足させつつも、的確で迅速な『行動・判断』を行い、その中には時に妥協しないといけないこともあります。そして、日々のタイムテーブルやタイムリーな問題を柔軟に対応できる介護士こそが、仕事の出来る介護士です。

スピード重視の介護士がどうとか、クオリティ重視の介護士がどうとか、ぶっちゃけどうでも良くて、極論当たり前のことを当たり前にやっていれば正解です。

もし自分のこだわりだけで、「スピードorクオリティ」が大切!と発言しているなら、さらにこの争いは不毛すぎますね。

仕事が早い介護士が悪く言われやすいのが介護業界です。では仕事が早の介護士の何がいけないのか。順に記していきます。

スピード介護士その1:リスクマネジメントができていない

スピード重視の介護士は、自身が取る行動のリスクを図らない介護士が多いです。

例えば、トランス介助(移動・移乗介助)の場合でも、急ぐことばかりに意識してしまい、ただ力に頼った介助をして、ご利用者を危険にさらすケースです。

仕事ができる介護士はスピード・クオリティを動作ごとに使いわけます。トランスの場合は無駄な動きをすることなく、かつご利用者の安全を確保しながらボディメカニクスを上手に使って、介助を行います。

いうならば、柔よく剛を制すとでもいいましょうか、介護技術に長けて入る方は惚れ惚れする動きをされますよね。さらにご利用者もされて安心できる介助です。

単なるスピード重視目線になると、急げ急げの意識が先行しすぎて、危険を顧みない行動をしてしまいます。

例えば、排泄のトランス時に壁に頭を打ち付ける、肘置きに腰をぶちあてて、あざや打ち身の怪我などのリスクが高まるような介助をしがちです。

スピード介護士その2:自分の都合が最優先や勝手な判断をしがち

例えば、通常業務のタイムテーブルが遅れを取っていると、「これやらなくてもいいかな?」と越権行為を取り、業務を省略します。その業務内には、2度確認や3度確認が必要な比較的リスクが高い業務に関しても同じ温度で省略しがちです。

清掃や事務などのようなご利用者に直接関わらない業務の場合ならまだしも、ご利用者の誤嚥を明らかに誘発させるためではないか?という食事介助だったり、トイレ誘導しかり、すべてがご利用者二の次対応になってしまいます。

そして、結果大事故につながったりするわけですが、この責任の一番の責任者はあなたではなく、管理者になることを理解していませんし、当然チームみんなに迷惑をかけてしまいます。

スピード介護士その3:仕事が早い理由は、ただ仕事が雑なだけ

本記事のスピード介護士『その1』『その2』と類似しますが、ただ仕事が雑だから『仕事が早い』になっている介護士がいます。

よって、ご利用者に関わる仕事=ご利用者をぞんざいに扱ってしまう傾向があるため、批判をされます。

前述『その1』の通り、ぞんざいに扱うことによりリスクが跳ね上がったり、ご利用者に対して、はたから見ると乱暴に扱ってしまうような状況ですね。

『自身が主体的かつ能動的に動くことにより、生まれる効率が良い仕事の早さ』と『ただ単に粗雑だったり、やるべき仕事を省略している仕事の早さ』は同じ早い!でもそれは似て非なるものです。

このような早さには、清掃一つとっても、しっかり出来ていないケースが多くあります。

すべては『時間』や『スピード』に追われて、身勝手な判断や自分都合で動いてしまっているからですね。

スピードが命・クオリティが命の介護士に介護士の志はあるのか

スピードが命の介護士の思考の多くは、ご利用者に対する『ケアの意識の欠落』『ご利用者本位』の考えが欠落している人が多いです。

これが、実はクオリティが命になっている介護士にも言える時があります。ご利用者のためやケアの意識が上辺になっており、その本質はただ単純に『自分のこだわり・やり方』に目がいっているだけです。

こちらの方が正論を武器にしがちタイプが多いので実はタチが悪いですね。

個人的な考えですが、介護施設という箱物で、大多数のご利用者を1対1で見れる体制でない限り、必ずしも『ケアの意識』『ご利用者本位』を100%体現できるとは思っていません。

もちろん、それを叶えさせない厚労省はじめ、毎年社会保障費を5000億下げることに躍起になっている財務省、またその行為を肯定するかのような判断・決断を下す、現内閣などに、言いたいことは山程あるでしょうが、ご利用者には関係ないことですからね。

介護職員たる所以、例え100%で出来なかったとしても“ケアの意識”や“ご利用者本位”の考えを大切にする『志』は決して忘れてはいけないと深く胸に刻むべきです。介護=福祉事業であるからこそだと思います。

それでも到底納得できないようなら、その憤りやストレスを介護現場で吐き出すのではなく、他業種へ転職すべきです。

スピード介護士のすべてが間違いというわけではない!さらに正論人間の標的になりやすい

ここまでスピードを重視する介護士のあまりよくない内容をツラツラと記してきましたが、スピード介護士にも『仕事に100%のクオリティを求めるがあまり、仕事が遅い介護士に対して』の言い分はあります。

  • リスクがない場所での、歩行スピードはあげようよ?
  • 口ばっかりではなく、手を動かそうよ!
  • 掃除などでも、動かす手は早く出来るでしょ?
  • その仕事必要はない仕事じゃない?

これは全くもってそのとおりです。

ただし、このような事を言おうもんなら、なんでもかんでも「ご利用者が〜」と、物事で何が正しいかを判断することなく、『クオリティに完璧を求める=その人が言う言葉すべて正解』の構図で出来上がり、議論ではなく正論で一方的な会話になります。

 

個人的見解ですが、正論はもちろん正しいですが、正論をどのような状況でも振りかざすことは正しくありません。

あなたはこのような正論人間になっていませんか?↓↓

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なので、クオリティばかりに目がいきがちの介護士も今一度、自分の普段の業務スピード、業務内容を見つめ直すことも必要です。

ちなみに、正論ばかり通す人間がはびこっている施設は職場ストレスで『限界』と感じることの一つです。

最後に

冒頭でもお話したとおり

ご利用者を満足させつつも、的確で迅速な『行動・判断』を行い、その中には時に妥協しないといけないこともあります。そして、日々のタイムテーブルやタイムリーな問題を柔軟に対応できる介護士こそが、仕事の出来る介護士です。

介護の仕事はご利用者や自分の介護のこだわり100点を求めたら、いくら時間があっても足りません。ましてや、介護施設では当然ご利用者数名に対して、介護士1の割合でシフトを組まれます。

介護保険法も上辺だけではきれいごとを言っていますが、介護施設の人員基準がご利用者1対介護士1で定められていない時点で、ほぼ不可能なことを制度が物語っていますからね。

正直、現政府や行政に“ケアの意識”や“ご利用者本位”の考えを大切にすることを言う資格は到底ないですし、机上の空論ばかり言うなや!とも思います。でも我々、介護士はその『志』は決して忘れてはいけないし、介護士だけがこの言葉を言って良いと思います。

なので、重要なことは上記を理解して意識をしている上でできる『いい塩梅』で仕事をするべきです。やはり、パレートの法則は介護職にも重要ですよ。

ここで言う『いい塩梅』とは、仕事によってはクオリティに比重を置くべき部分とスピードに比重を置くべき部分を的確に判断すること。もし今チームで出来ておらず、課題になっているなら議論をしましょう!

施設介護の本質はチーム業務です。『クオリティが〜やスピードが〜』ではなく何よりチームを機能させましょう!ここにすべてが集約されています。

ベストバランスで介護職を楽しめることを願っています。

それでは良い1日を!

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