

- 介護士になってからボーナス/賞与をもらったことがないがこれは普通じゃないの?
- 介護の施設によってボーナス/賞与って異なるのか
- ボーナス/賞与を一番もらえる施設は?
- 介護士の平均ボーナス額ってどれくらい?
上記のように、世間では低年収と認知されがちな介護職でボーナスを貰えることが難しいのでは?と考えている人も多伊野ではないかと思えます。
「年間100万円以上支給している企業も実際あるよ!」というと、「あるわけがない!・みたことない!・聞いたことない!」という人がいますが、それは『あなたの小さな情報』の元の話です。
介護施設は日本で数十万施設ありますよね?そんな文句ばかり言っているあなたが知っている施設はなん施設ですか?って話ですよ。

介護士として働いている人が、ボーナスをもらえないことは当たり前ではないことがわかるかと思います。現状苦しんでいる方が希望を持つことができる記事になれば幸いです。
是非、最後までお付き合いください。
介護職の賞与/ボーナスはどれくらいか?各施設ごとに徹底比較して、もらえない人はどうすべきか解説
まずはじめにボーナスの基本をしっておきましょう。
ボーナスの基本は基本給×◯ヶ月が基本
求人広告とかに賞与前年度4ヶ月実績ありと記載してある場合がありますよね。
これは基本給×4=ボーナスが前年度支給しましたよって事になります。
なので基本給が15万円の場合は
15万円×4ヶ月=60万円
がボーナスとして支給されます。ここから上記した控除額を差し引いたものが手取り額になるわけですね。
基本給がベースにあるため、各種手当(夜勤手当や資格手当など)は含まない額だというコトは理解しておいてください。
【ボーナスの使いみち】ボーナスをもらっている人の6割は貯蓄
本記事を読んでくださっている現役介護士の皆さん、ボーナスは年間何ヶ月分もらえていますか。基本は多いに越したことはないですよね。

ボーナスを貯蓄に回す人が約6割と言われています。
その6割の貯蓄の主な手段は下記の通り
とご覧の通り、ボーナスをもらっている人は老後のために、預貯金を筆頭にしっかりと蓄えている人が多い印象です。
個人的につみたてNISAやiDeCoとは別に、5000万円の高配当株や高配当ETFを保有すれば、この資本主義ゲームをめちゃくちゃ楽にすることが出来ると思っているので、毎月倹約を頑張って、代表的な3大高配当ETFのVYM、SPYD、HDVを妻と二馬力で買っています。
もし老後に向けて行動されていない方はこちらの記事をみてくださいね>>20年で老後の2000万円を貯める『つみたて(積立)NISA』と『IDECO』で解決【まとめ】



とこの業界はやはりいい話だけではありませんよね。SNSや掲示板やニュース板で情報収集していると、やはり今回もボーナスをもらえない介護士がいるみたいです。
国や政府もとい会社経営陣共は何をしているのか…というのが本音です。実際に介護士/介護職のボーナス事情を見ていきましょう。
介護士/介護職のボーナス・賞与事情
世間一般的に介護士/介護職の給料は低いと認知されているため、ボーナスも低いと思われていますが、実際はどのような数字がでているでしょうか。

まずわかっていて欲しいのは、ボーナスないことは全くもって当たり前、常識ではありません。それこそ、雇用契約書や募集要項に堂々と『賞与なし!!』って書いている企業のほうが少ないでしょう。
とはいえ、安定的に賞与支給という介護企業は少なく、雇用契約書内に『業績に応じて支給』などの文言が入っていることも、多からず少なからずの業界が介護業界です。
ボーナス無しは労働基準違反やブラック企業なのでは?

いえ、ボーナスの有無は法律での縛りはありませんので、支給有り無しは企業側が決めることができまし、ボーナスがない=ブラック企業ではないのが事実です。
とはいえ、ボーナスを匂わせて採用をして、一度も払っていない介護施設は相当裏があると思いますけどね。
実際は違反でもなんでもないことと、世間の『介護業界=低収入』の認知を利用して、あえて『ボーナスをなし』にしている事業所もあるとかないとか…

もし、自分の働いている介護施設が定員割れせずに運営できていて、ボーナスがないなら間違いなく経営陣の懐に入っているのでしょう…
そして、そんな経営陣は何かと理由を付けて今後も同じ醜態をさらしてくるはずです..
それでは平均はどれくらいなんでしょう。
介護士(医療福祉)のボーナス/賞与は年間50万円越え?
厚労省の令和元年夏季賞与の支給状況の平均賞与額によると、医療福祉の夏季平均賞与額は276,147円となっています。

介護士としての厳密な数字を厚労省も発表していません。政府のこういった事情には必ず裏がありますよね、医療福祉で括らないと、介護士や保育士を分けて表に出せるような数字でない(悪い)からでしょうね。
この27万円は額面です。税金などが引かれるので手取りは22万円前後でしょう。
冬季賞与は夏季と同額かもしくは少し上がる企業が多いです。よって、夏季賞与と冬季賞与をあわせて、額面で55万円越えしている介護士は【医療・福祉】の平均ボーナス額を越えているため、多い部類に入っていきます。
介護業界では『処遇改善をボーナス/賞与にあてる』事業所がありますが、それはボーナス/賞与ではなく、あくまで処遇改善です。経営者や役員が丸め込む為に言っている言葉なので、騙されないようにしてくださいね。
介護職(医療・福祉)以外の賞与支給状況

産業 | 平均賞与額 | 支給事業所に雇用される労働者の割合 |
鉱業、採石業等 | 575,709円 | 81.9% |
建設業 | 513,611円 | 78.4% |
製造業 | 515,779円 | 88.6% |
電気・ガス業 | 779,700円 | 90.6% |
情報通信業 | 697,098円 | 85.4% |
運輸業、郵便業 | 367,721円 | 84.5% |
卸売業、小売業 | 339,683円 | 76.9% |
金融業、保険業 | 607,594円 | 90.4% |
不動産・物品賃貸業 | 447,396円 | 82.2% |
学術研究等 | 660,402円 | 87.8% |
飲食サービス業等 | 62,688円 | 60.3% |
生活関連サービス等 | 159,473円 | 72.1% |
教育、学習支援業 | 505,637円 | 90.6% |
医療、福祉 | 276,147円 | 87.4% |
複合サービス事業 | 429,742円 | 98.2% |
その他のサービス業 | 208,834円 | 84.3% |

やはり業態としては、現システムで介護施設しか展開していない企業ではボーナス額を多く出しにくい状況ですが、労働者にボーナスをもらっている労働者が87.4%あるってことは、ボーナスをだしている企業も同じくらいの数字があるということです。

本当にそのとおりで、実際にボーナス0円の介護施設は少数派なのです。
例えば、単純計算になりますが、特養は全国で約8000事業所あります。そのうちの87.4%である6992事業所はボーナスが出ている状況です。のこりの1008事業所はボーナスが出ない計算ですね。
まわりの介護士で「また今年もボーナスがないよ」「介護施設はどこもボーナスがないよ」という言葉に騙されてはいけません。
それはボーナスが出ない介護施設でしか働いたことのない人の話なので、自分の中で勝手に常識となっており、本来はボーナス未支給は約1割程度しかないため、異常な状態です。そしてその現実を認めて、行動をしないと脱出できません。
ボーナスはもらえるだけマシの感覚は正直ヤバい
前述しましたが↓↓

この感覚の人で、思考停止してその介護施設・介護企業に居座るのは本当にヤバいと思います。そして、ヤバさに気づいた人ほど経営陣に話を持ちかけたり、退職・転職をして環境を変える行動をとっていますね。
自社内で行動をしても無能経営者の確率がたかすぎる
実際にボーナスをもらえないことを嘆いているだけでなく、何かしら行動を起こしている人は素晴らしいと思います。ボーナスを出さない企業にたいして、行動を起こしても大半は何も変わらない現実があります。

実際に直接言ってわかる経営者なら、最初からボーナスを出しているでしょうからね。
さらに、このように煽り倒してくる経営者もいます。
『公務員や大企業と同じボーナスが欲しいなら、ここをやめて実際になってみたら?まぁ無理だからここで働いているんだろうけどね…だからボーナスは貰えなくても働いて給与出てるだけでもマシ。ボーナス欲しいなら、出してもらえる会社に転職すれば?』
と言われた事がある介護士が実際に今私の会社にいます。

ちなみにボーナスが低すぎるため、ボーナスを上げてほしい交渉をした介護士で上記の赤文字部分の『だからボーナスは貰えなくても働いて給与出てるだけでもマシ』を『この業界でもらえない人はいっぱいいるよ?ボーナスでるだけマシでしょ?』に置き換えられて

と洗脳された!と言っている介護士も私のまわりにいます。
もし上記のような事があなたにも該当するなら、嘘はいいません。ずっといても時間を無駄にするだけです。そんな介護施設はとっとと退職や転職してやりましょう!
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介護施設別でボーナス比較してみることでわかるコト
ここまでで、ボーナス平均額やボーナスが出ない介護施設のヤバさをおわかりいただけたと思います。

と気になられている介護士の方がいるかと思いますので、以下の4施設を分けて、運営の状況や収益性、ヤバい施設のことなどもざっくり記していきます。
- デイサーイビス
- グループホーム
- 老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
実際には有料老人ホームなどで、高所得高齢者に向けて、入居費用や申込み金などを高く設定している収益性が高い施設のほうがボーナスは高額支給になりがちです。
よって、除外した上で今回は介護保険を元に運用している施設を比較していきますが、厚労省のデータなどでも数値化されて公表されているデータが見当たりませんでした。
なので、今回は実際に私がまわりの介護士や各施設の関係者より、もらってきた情報を元に体感値になりますがボーナス比較情報を紹介します。
ボーナスは施設によって千差万別。
求人広告には年2回賞与あり!とか記載してあるところは多いですが、実際の手取り額まで記載しているところはほとんどありません。
賞与ありって書いてあるけれどいったいいくら貰えるの?って感じですよね。
ネットでは結構高額なボーナス額をアップしている人もいますが、本当なの?って気もします。
ボーナス/賞与比較その①:デイサービス
ワークアイフバランスを求める介護士も年々増加しているためデイサービスの人気は増しています。
デイサービスは民間企業が経営しているところが多いため、母体は各企業により異なります。有料老人ホームなどの同じ介護業を始め、建設業があれば、情報通信業、さらには不動産、飲食とあらゆる民間企業が参入しています。
よって、母体の影響をもろに受けるため、ボーナスの設定が各事業所様々になっており、同種類の施設でもボーナス額の乖離が生じやすいのがデイサービスですね。

介護施設の収益性で言うと、デイサービスは収益性が低いため、デイサービスしか運営していない企業は正直避けるべきです。ボーナスが出にくい可能性が高いです。
だからこそ、しっかり情報収集することが必要です。現在は介護サービス情報公表システムを用いて、施設情報をある程度手に入れることが可能ですし、介護転職エージェントなどを通して、施設の正しい情報を仕入れて転職や入職ルートが最近は定番化してきていますね。
今回比較する4施設の中でも、ボーナスや給与額は低くなる傾向になるのが、デイサービスですが、もちろんすべてではありません。
民間企業が多いからこそ『働き方』や『労働環境改善』に力を入れている企業が多いのも事実です。
良くも悪くも、デイサービスのボーナスは入社する施設によって左右されやすいです。
ボーナス/賞与比較その②:グループホーム
前述のデイサービスと同じように、運営母体に民間企業が多いのが特徴であるため、下調べが重要であり、内容もそこまで変わらないため端的にすませます。
収益性はデイサービスより、高いためそれに乗じてボーナスもデイサービスより多くなりやすい傾向にあります。
デイサービスやグループホームの勤務で賞与がある程度ほしい!と言う方には有料老人ホーム併設など、母体がしっかりしているところはきちんと賞与も出してくれる所が多いのでおすすめです。
転職時などは転職エージェントなどの情報を元に第3者からの意見を取り入れることが出来る体制をとりましょう。
ボーナス/賞与比較その③:老人保健施設
老健の本来の在り方は、医療ケアやリハビリを主として必要としている要介護者を入居するためが目的です。実際はというと、主目的以外で特養待ちなどのために使われることがあることが問題になって久しいですが…
このように医療ケアを必要とするため、経営母体は医療法人つまり病院が運営していることが大半です。
ボーナスを経営母体とグロスで考えている法人も多いため、経営母体が上手に行っているとボーナスは高くなりやすいです。
実際に現在知り合いの老健で勤めている介護士のボーナスを教えてもらいました。

その医療法人の老健の基本給は25万円です。
(手当込の平均月給が32万円でボーナス抜きで年384万円の施設)
ボーナスは以下の支給になります。
夏:50万円
冬:75万円
これをボーナス/賞与以外の給与384万円を合計すると
384万円+50万円+75万円=年収509万円
やはり、年収が高くなりやすい傾向になります。ご覧の通り、手当が高いより、やはり基本給をしっかり払ってくれている介護施設に務めるとボーナスも高くなりやすいです。
老健で務める方は運営母体の医療法人の経営状態を探りましょう。
近隣の評判だったり、病院の運営状態がモロに自分の労働環境や給与に返っくるためです。
ボーナス/賞与の額面75万円は多い!そんな施設で働きたい
前述したとおり、医療・福祉のボーナス/賞与の平均は27万円です。この数値とボーナス75万円を比較すると、かなり多いことがわかるかと思います。
ちなみにこの事業所は東京都内のある施設です。普通の求人募集では求人していないとのこと…

こちらの記事中盤にも書いていますが、人気のある介護施設は普通の求人を通しません。リスクしかないですからね。どのように求人をかけているかは以下の通り
- 自社の優良介護職員の優良介護職員の知り合いを紹介してもらう
- 信頼のおける介護転職エージェントに非公開求人にしてもらう
良い求人の情報が気になるなら早速介護転職エージェントの情報を確認して、情報収集をしましょう!
ボーナス/賞与比較その④:特別養護老人ホーム
ボーナス/賞与比較その③で老健=医療法人が多いと記しましたが、特養は社会福祉法人や自治体しか運営出来ません。
よって、また全然経営方針や母体状況も変わるのですが、社会福祉法人も実際は民間と同じく、理事長が無能で利己的主義者なら現場の待遇はクソです。
むしろ労働環境や心身の負担を考えると、労働への対価をしっかり保証してもらえないと他の施設勤務より、間違いなくストレスフルになります。
個人的に、特養でボーナスが少額しか出ない、もしくは出せない状況であれば、デイやグループホーム、老健より何よりヤバいと考えていますので、即刻退職すべきと考えています。社福は助成金・補助金も民間企業より、かなり手厚いですからね。
実際、収益性でいうと特養は高いです。他の施設に比べて、余裕で高いのが特養です。このコトを声にあげるとこういう人が湧きます↓↓

という人がいますが、それはどこも同じで、パーセントの話をするなら、小規模デイサービスは2015年に約10%下げられて、死体蹴りされてますからね?
経営者側はどこぞの政治家の話ではないですが、身を切る改革をしましょう!
ちなみに特養のボーナスの平均額は
年間額面で50〜60万円のレンジが多いみたいです。
個人的には、上記の金額以下になるなら、特養はあまりおすすめしていません。社福が腐りきっている裏面を知っているから本当にそのように感じます。
ボーナスを高く求めるなら『有料老人ホーム・老健』がおすすめ
有料老人ホームは知人の経営者の話になりますが、年間平均80万円程度は出ているとのことです。さらに高所得高齢者向けの有料老人ホームになると、収益性がグンと上がりますので、100万円クラスは余裕で獲得できます。
地方(3級地)で有料老人ホームで働いている友人にボーナス額面を聞いた所、毎年変動は多少あるが、年間で少ない年で60万〜多い年で120万円は貰っているとのこと。(介護福祉士資格あり、勤続12年)
年間ボーナスを平均以上もらいたい!という方は、今回紹介した施設種であれば、どの施設でも可能です。重要な部分は働く会社の実態。
よって、転職などをする際は介護転職エージェントを利用して、徹底的に情報を収集しましょう!
https://hiropen.com/care-workre-career-change-website-agent-recommended/
また、初めての転職で失敗したくない方は4つのポイントを抑えて準備をしていてくださいね>>【転職を成功させる】現役介護役員が教える4つのポイント!
平均以上と言わず、年間100万円以上のボーナスにこだわる方は、施設を下記の通り絞ることをオススメします。
- 老人保健施設
- 有料老人ホーム
特養も出る所はボーナスしっかり出ますが、社福の闇が怖いので、前述の通りおすすめはしていません。
最後に
介護士の方で転職を考えているなら、ボーナス後の今がチャンスです。理由はこちら>>介護職の退職・転職でベストな『辞め時』7つのタイミング
介護職は薄給と思われがちですが、しっかりボーナスが出るところへ就職できれば、年収400万円以上を狙う事はそこそこ安易にできます。
そんなん無理だよ!転職したけど全然無理だったよ!
という方ももちろんいますが、言えることは『あなたが基準ではない』と『あなたの常識が常識ではない』だけです。
そして、介護職は奉仕ではなく、仕事なので労働に対しての対価を求めていきましょう!
https://hiropen.com/salary-is-my-value-care-work/
さらに引き寄せの法則というネガティブはネガティブを引き寄せるので、文句を垂れるのであれば行動に移していきましょう!
今回のまとめはこんな感じです
- 老健・有料は母体の基盤がしっかりしているor収益性が高いため、ボーナス高くなりやすい
- 特養はボーナスが出やすいが、社福の裏をしっているため、ボーナスが高設定でないとオススメできない
- デイやグループホームでもボーナスを高く設定しているところがあるのであきらめない(少数です)
- 今に満足できてないなら、行動あるのみ
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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