

- 介護職に転職したいけど、重要なポイントを知りたい
- 面接時の志望動機は何がいいのかな?
- どんな服装で行くべきか
- 介護職の面接は時間厳守?底辺職なのに?(この底辺職なのに?については詳細は後半)
上記のように、『介護施設の面接に対して』転職で初めて介護業界の面接を受ける方も、初めてではなく何度目かの介護施設の面接を、受ける方も知りたい事や不安な事があるかと思います。

「書類選考はいつも問題ないけど、面接はどうも苦手」「初めての介護職だから未経験だけど面接時にアピールするポイントがわからない」等々、面接が不安だったり、緊張しますよね。
本記事では、上記のような不安になっている方や緊張している方のために、介護施設・カイゴ企業における面接時に、どのような事に注意してポイントを押さえれば良いかを、現役介護面接官目線でまとめていきます。ぜひ最後までお付き合いください。
介護施設・事業所の面接時に守っておくべき重要な事3つ

面接でうまく行かずに、採用されずに落ちる原因の多くは、この3つが大きく関係しています。
介護面接①:履歴書の内容(空白期間・手書きorパソコン)

少ない時間で、あなたのことを知る上で履歴書は大きな武器になります。では、その武器になる履歴書を作成する際に気を付けておくべきことを以下の通り記します。
職歴を書く時の気になる空白期間はどうすべきか
職歴に空白期間があり、履歴書へ職歴を書く際に『空白期間』について、色々聞かれたり、なにか突っ込まれることが不安な方がいますよね。
一昔前では、空白期間は面接官に対して、あまりいい印象を受けずマイナスイメージが先行してしまう。
と言わていましたが、現在は転職が当たり前の時代になり、それと同時に空白期間をもっている人達も多くなったため、スタンダードになりつつあるため、今はそこまでNGな事ではないです。
たとえ自身に空白期間があったとしても、包み隠さずに『空白期間』について、面接官にきかれたら、『何のために何をしていたか』説明出来るように準備をしておくことが大切です。
空白期間を志望動機に繋げることが可能です。
- 空白期間中に介護職を調べて、挑戦してみたいと考えた
- 空白期間中にボランティアをしてみて、介護職員として働くことを決めた
上記のように、空白期間中に〜と有効に使うことにより、志望動機へ繋がります。書き方伝え方によっては、空白期間を介護職を希望する熱意にかえることが可能です!

もし何もしていなかったとしても、それはそれで伝えてもマイナスになることは少ないです。むしろ、変に隠してしまうほうが、話の辻褄が合わなかったり、表情や話方にあらわれてしまうため、嘘がバレて、印象が悪くなります。
面接官は、相手の事を表情一つ、話の文脈などをしっかりと観察している人が多いため、素直に話をすることが何より重要です。
もちろん経歴詐称もNGです。その場は大丈夫だとしても、後でバレてしまうためリスクが高すぎます。
*現在は前職調査をする会社は減っていますが、前職調査以外にも『社会保険関係の矛盾』などでバレることがあります。
履歴書は昔ながらの手書きが良い?今風のパソコンが良い?

私は面接官として、個人的には気にしていません。
むしろパソコンで作成している人の方が、パソコンに馴染みがあり、パソコン作業が少しでも出来るのは介護業界でも助かるため、扱えるかどうかわかるだけでも有り難いですね。
もっと端的に言うと、これからの時代を行きていく上で、必要でないこだわりは捨てて行くべきだたと考えており、履歴書の手書きの事なども『必要でないこだわり』だと、私は考えているからです。
ただし、上記に関しては面接官によると思います。
手書きのほうが印象が良く思う人が多く、さらに、字でその人を判断する面接官が多いのも事実です。そしてこれらは基本年齢を重ねている人ほど、感じるようですね。
これらの理由は、人間は変化が苦手で、自分が若手の頃や無駄だった作業を『必要ではなかったこと』と認めることが出来ず、美化する傾向があることも大きく影響しています。実際に50代の管理職の方に話を聞いてみると


このような人もいました↓

そのためだけに採用をするかしないか判断していることは、当然ながら私には理解できません。それこそ古い考えかも知れませんが、手紙などは想いが一番大切ではないでしょうか。
もし手書きのためだけに採用するなら、いつ発生するかわからない仕事に人件費を投下することと同じわけでして…そんな不透明な仕事にお金を出すなら、そのタイミングだけでも外注で「手紙をキレイに手書きできる人」に依頼すればよいのでは?
絶対落としたくない面接では両方もっていくことも有り
介護の事務作業は基本的にエクセル・ワードが軽くさわれる程度で事足りることが多いと思います。
なので『パソコンで履歴書作成出来る=介護の事務作業が出来る』になるためアピールになります。
でも手書きが良いかもしれない。
こんな葛藤に悩まされるのは勿体ないので、ここは両方持っていくことで解決できます。

あなたが、どうしてもここの介護施設で採用されたい!と思えるような介護施設に出会ったり、転職エージェントに紹介してもらえたなら、少し面倒ですが『両方』持っていくことをオススメします。
*もし初めての介護転職活動ではなく、介護の資格で『初任者研修』や『ヘルパー』などがある場合の書き方の注意点も押さえておきましょう>>転職時に介護職員初任者研修やホームヘルパー2級は履歴書にどのように書けばいい?
介護面接②:介護業界の面接当日の服装


これは介護業界ならではのことですが、スーツ一択と言うとそうでもなかったりします。
なので、面接前の電話やメールのやり取り、転職エージェントを介している場合は担当コンサルタントにヒアリングしておくと吉です。

予めお伝えしておくと、施設の種類やその施設の考え方によりますが『ご利用者のためにスーツを断る介護施設・介護事業所があります』
ご利用者のためにスーツを断る介護施設・事業所がある理由

私もこの業界に初めて入ったときはビックリしました。当時、介護施設や介護士の本を読み漁っていたのですが、度々登場してくるこの言葉『ご利用者のために、面接時はカジュアルが良い(スーツは高圧的だからNG)』
上記理由は、介護施設によってはご利用者がたくさんいる中が面接室までの経路になっているところもあるため、ご利用者がスーツの人を見ると『役所の人やどこかのえらい人』と勘違いをして構えてしまうから、というのが一般的にスーツNGの理由とされています。
でも、私個人としては別にスーツNGにすることがご利用者のためになんて思えません。それは現場のご利用者の反応を実際見たら、わかるのですが。
とはいえ、一応スーツNGがある介護施設・事業所があるため、当日はスーツで問題ないか伺っておく必要があります。何も言われなければ、一般常識としてスーツで問題ないです。
面接時に重要な見た目は清潔感
ちなみに、私自身は面接官として相手の『清潔感』を見るため、服装がどうとかあまりこだわりはないため、相手にはよくこのように伝えます。

もちろん、この発言に裏はないためスーツで来ようが、ジャケパンで来ようが、ジーパンで来ようが採用に左右されることはありません。
同じような面接官がいたとしても、考えは一緒だと思います。
『清潔感』を失ってはいけません。
身なりをきちんと整える=高級なモノを身にまとう、ではないですよね?それこそTPOだと思うのですが、こちらが『カジュアルでOK』と伝えているため、カジュアルで問題ないです。ただし、清潔感は必要です。
- 身なりをきちんと整える=清潔感
カジュアルでオッケイだからこそ、清潔感は特に見られると思っておいて、間違いないでしょう。
それでも不安なのであれば、スーツが妥当
スーツがNGと言われておらず、カジュアルかどちらでも良い選択肢でカジュアルな格好に不安を覚えているなら、スーツが妥当です。

スーツではなく、ジャケパンコーデでも同様の事が言えるため、カジュアル寄りにさせるのであれば、ジャケパンの基本コーデである『ネイビージャケットにチャコールグレーのパンツ』であればカジュアル&清潔感で好印象は間違いないでしょうね。
男性ではなく女性が気を付けるポイント

面接官がよく見ている部分は女性のネイルや爪の長さは見られやすいです。ネイルは介護施設によって、完全禁止が多いためですね。
爪はご利用者の皮膚の剥離など事故につながるため、介護業界では短くすることが鉄則です。

今でこそネイルは『ジェルネイルであればOK』と施設により差が出てきています。しかし、爪の長さは別で、爪が長くてもOKの施設はないはずです。
ネイルが気になる方は、介護施設・事業所のハウスルールがどのようになっているか伺うと聞けるはずです。転職エージェント経由であれば、見学・面接前に予め担当のコンサルタントにヒアリングしてもらいましょう。
『清潔感』という部分を強調していくなら、ロングヘアの方ははゴムや、ピンなのでまとめると清潔感のある良い印象を与えやすいです。

端的に言うと、服装同様『清潔感』が大事です。
私自身、『ケバくなければOK』が基準になっているため、参考になりません笑すいません…なので、以下は同性である女性面接官に具体的に聞いたことを記します
- 顔色が明るく見えるような化粧をする→BBクリームやファンデーションをつける(薄めが良い)
- 口紅、アイシャドーは派手なものは使わない
- マスカラは極力使わないほうがよい
- 眉毛を整える
- つけまつげやカラコンはNGな人が多い
- 爪は短く整えておく(ネイルも面接時はないほうが好ましい)

ただ言えることは、面接は『男性:格好よさ』『女性:美しさ』を見せることではないということを理解しておきましょう。なんといっても清潔感が重要です。
介護面接③:介護業界も時間厳守は当然


本当に当たり前のことですが、冒頭でも書いた以下の内容
介護職の面接は時間厳守?底辺職なのに?(この底辺職なのに?については詳細は後半)
この言葉をなぜ冒頭に入れたかというと…

これ嘘のようで本当の話です笑
証券会社で働いていた方で、リストラに会い転職先として介護職を探していた人から、こんなバカにされたような言葉を言われました。ってか採用される気ないでしょ?ですよね。
底辺職とか介護職だからとか意味がわからない
まず介護職は底辺職ではないです。そもそも、底辺職って言葉が失礼すぎてめちゃくちゃ嫌いなんですけどね。
世の中に底辺職があるとするなら、それは『人のため・社会のためにならない事』ではないでしょうか。
もちろん介護業界の面接時も遅刻はNG
介護業界というか、そもそも社会の常識として遅刻はNGです。

まず面接時に守りたいのは『遅刻にならないように行動しましょう』という事。
私の経験上、大事な時に普段より慎重に事を運べずにミスをする人ほど、通常業務でミスを繰り返す人が多いです。
面接官もあなたに合わせて、スケジュールを組んでいることを理解すれば、遅刻できないはずです。
たとえ1分でも遅れれば、その時点で面接官のイメージは最悪になると心がけましょう。
とはいえ、電車やバスの大幅な遅延など『どうしようもない場合』もあります。その場合は、遅刻ギリギリで連絡するのではなく「これはギリギリになるかもしれない」とわかったタイミングで一報いれましょう。
BtoBでもBtoCでも当然のことなので、社会人として基本のキですね。
よって、面接を受ける方は『遅刻=面接してもらえない=採用されない』くらいの真剣な気持ちで時間厳守できるようにしましょう。
面接時は何分前に到着しておくべきか。早い方が良いの?
面接開始1分~10分前が多いですが、実際に介護施設も面接官も助かります

これは絶対にやめましょう。
面接時に30分前や45分前などに来られる方がいますが、その場合は近くで時間を潰しましょう!正直、早く行けば行くほど、施設も面接官も困ります。これは面接時間に合わせて、仕事のスケジュールを組んでいるためです。
介護事業所・施設に受かりやすくなる為の裏技2選
売りて市場だから、介護業界は受かりやすいんじゃないの?ってよく言われますが、人気のある施設はどこの業界でも言えることですが、受かりにくいです。
特に転職エージェントなどの担当コンサルタントが紹介してくれる非公開求人には人気のある施設が紛れ込んでいるため、こういった施設は面接が受かりにくいです。
しかし、私が実際に介護施設の役員だからこそ、お伝え出来る介護施設に受かりやすくするための裏技が2つあるのです。
- 面接前に施設見学を希望する(ボランティアでもOK)
- 介護転職エージェントを上手に使いこなす
では上記2つの方法を順に記します。
裏技①:面接前の施設見学(ボランティアも可)

実際に、面接前の施設見学は、かなり有効です。面接官の経験上、ボランティアを申し出られたこともありますが、どちらでも良いかと思います。
見学時に、誰でもできる『自分を魅せる重要なポイント』は
- 笑顔
- しっかりとした返事
- 適宜メモをとる
上記3点です。もし現在働いている介護施設のことや会社のことを聞かれたなら、言ってはいけないこととして『不満を口にすること』です。
面接前に見学に行くことにより自衛にもなる
実際に見学に行くと、ご利用者の表情や介護職員の表情・雰囲気などの情報を仕入れることができます。
人間は五感が優れている生き物だからこそ、初見で「あれ?なんか変な感じがするな〜」と思うと、ほとんどの確率で当たります。施設の良い部分を探すことも重要ですが、違和感を覚えないかも見学時の重要なポイントで自衛になります。
裏技②:介護転職エージェントを使い倒そう
介護転職エージェントは今流行っている転職方法の一つで、従来の自分で終始転職活動を行うことではなく、介護転職エージェントの担当コンサルタントに仲介役になってもらい、より良い施設を紹介してもらう方法です。
あなたにあった条件の施設を探してきてくれたり、登録することでしかもらえない『非公開求人』を紹介してもらえます。

非公開求人が人気の理由は、介護施設にも介護職員にもメリットがあるので、介護転職エージェントが自社の武器として、情報を持っています。
- 介護施設の内状を知ることができる
- 通常手に入れる事ができない求人情報を手に入れることができる
- 非公開求人情報がある
- 給料や労働条件の交渉を代理で行ってくれる
- 無料でサポートしてくれる(採用先の企業が費用負担)
基本的には、紹介料として採用先の企業から『年収の〇〇%』の仕組みが多いため、給料交渉は介護転職エージェント側も取り分が増えるため、お願いすれば本気で行ってくれます。
介護転職エージェントを利用する際によくある失敗例として、担当のコンサルタントと合わなかったけど、強引に転職活動を進めてしまって、結果失敗してしまった。ということがあります。
転職エージェントで担当コンサルタントが気にいらなければ、本社に言って担当を変更してもらいましょう!
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