どうもひろぺんです。
介護施設の経営者こそ、ビジョンを掲げ、理想に向かってひたむきに走りつづける必要があるべきです。
あなたの会社のビジョンはなんですか?
そのビジョンに向かい全身全霊で突き進んでいますか?
介護職員がちゃんと知っていますか?
テイだけの、中身すっからかんの毎朝唱和をしていませんか?
私の会社のビジョンは以下の通りです。
「すべては人からはじまる」「人を信じ、常に思いやりを持ち人を大切にすること、人と人を繋い紡いでいき、社会に貢献します」
「身内を安心して、託すことができる事業所へ」
以前、介護事業所を新設するためにお手伝いした際、そこの社長さんは



このやりとりを思い出したので、今日のテーマ『介護施設の経営者たるもの、明確なビジョンを掲げるべき』について、記していきます。ご興味ございましたら、最後までお付き合いください。
ビジョン=会社(施設)としてなりたい姿・あるべき姿
そもそもビジョンとは
経営陣と従業員で共有することが大きな目的の一つです。
中期の具体的な事業展開のイメージを描くもので、自社の目指す姿です。
それは、会社・事業所・施設が思い描いている『近未来像』であり、この近未来像に対して、以下の3つを含む
- 「なりたい姿」
- 「あるべき姿」
- 「やりたいこと 目指しているもの」
などです。この上記①〜③に対して、どのような部分を信念として、会社一丸となり、突き進んでいくかの指標になっていきます。
私は『ビジョン』を軽視している会社で、成功している会社を見たことがありません。
ビジョンがあるからこそ、苦境・困難も乗り越えることができる
会社経営というのは、本当に気がぬけません。瞬きを忘れるほど、経営にのめり込んでいたとしても、苦境・困難は避けることができません。
しかし、『ビジョン』があり浸透しているだけで、この苦境や困難を乗り越え、さらに自社の社員ひいては、介護業界成長の一翼を担うことになるのです。これこそが、介護の仕事の本質ではないでしょうか。
よって、介護のような社会にダイレクトに繋がる福祉事業の『ビジョン』は必要不可欠なわけで、ビジョンがないと正常に機能しませんし、介護経営は成立しません。
間違ってはいけない『ビジョンは、目標とは異なる』
定量化された目標に到達するための方法があらかじめ具体的に手順として規定されている必要があり、いわば長期経営計画の最終ゴールです。
ビジョンは今日の行動を決定するところにあります。ビジョンの有無によって、今日の行動の在り方、言い換えれば、政策や対策の善し悪しが判断されます。
ビジョンの重要性・力
ビジョン構築は、経営計画作成の前段階に位置づけられ、ビジョンを実現するために日常の行動指針があります。
そして、この指針を従業員全員が共有し実行していかなければなりません。経営とは、無限の可能性を追求していくため、故に『ビジョン』がなければダメなのです。
どこまで、ビジョンに近づいているのかが共有されていること。
そこまでの道筋が見えていること。
これがあれば人は頑張ることが出来、チームはひとつになれます。

人間の体の一部に例えるとビジョンは「心」です
ビジョンは生きています。会社、経営者、従業員の思いがつまっています。
ビジョンは、人を魅了し、力を与える
ビジョンは、働く人に意義をもたらす
ビジョンは、超一流の規範を創り上げる
ビジョンは、現在と未来の架け橋になる
南カリフオルニア大学教授:バート・ナナス
ウォレン・ベニス Warren Bennis & バート・ナナス Burt Nanusのこちらの本はリーダーシップ専門家の本で『目からうろこの内容多し!』です。とてもオススメです。
どこに向かって船を出すか決めていないのは海難同然
航海するときは、向かう先が明確だからこそ、『航海』をすると言うはずです。向かう先もきめず、プランもなく、海の広さも把握できていない航海は航海ではなく、それはもはや海難であり、航海できずに後悔するのではないでしょうか。
共有されていることは、『船に皆で乗って、とりあえず沖の方まででよう!』だけであれば、こんな船はイロモノ好きな人以外誰も、乗りたくないですよね。

このような組織体制で、いくら経営者が「仕事を楽しもう!」「一緒にがんばろう!」と言葉を掛けても、何も心に響かないでしょう。心=ビジョンであることは間違いないです。
重要なことはビジョンを決めるだけではない!ビジョンの浸透も重要です
ではビジョンを掲げたから、良いかというとそれは『イチゴの乗っていない、ショートケーキ』と同じです。

『ビジョン』は「ビジョン」と「ビジョンの浸透」が重要です。そういう意味でも、ビジョンは『錦の御旗』で、『ビジョンの浸透』は旗持ちではないでしょうか。
ビジョンをいくら心に響く言葉で作っても、意味がありません。結局、これを現場で実現・体現していくのは介護職員であり、彼ら旗持ちが主役だからですね。
ビジョンを悪用する経営者もいます。ビジョンは、全社員の指針になるため『宗教化』『やりがい搾取』などに使いやすいからですね。
ビジョンを掲げた経営者が、人材を人財として大切にしていない時点で、ビジョンは『形』だけで、中身が無いに等しいと捉えてください。
関連記事>>【やりがい搾取】が行われる組織の特徴を理解して自己防衛『介護・飲食はやりがいを搾取されやすい』
ビジョンを浸透させるために必要なことは唱和などではない
よく、会社が朝礼時に企業理念・経営理念を唱和している会社があると思います。

*まさに唱和の負の遺産ではないでしょうか。過去はちゃんと意味のある行為だったかもしれませんが。
何のためにしているのか?浸透させるというのではなく、あれは浸透させる自身が無いからこ、毎日唱和をするにつながっていると思っています。これまさに愚行ですね。
ちなみに、毎日唱和をしていて、そのビジョンに誇りを持っている社員の話を聞いたこともないし、見たこともありません。
本当に大切なことは、経営者含む、経営陣が、このビジョンと自社の介護職員(主役)を大切にして、実践すること。
そして、よいチームづくり・よい会社づくりのためには、会社として目指している頂と歩む道を示すことです。
https://hiropen.com/kaigo-teammaking-4point/
さすれば、社員が自分の仕事と自社に必要なプライドや誇りを持ち、ビジョンは自ずと浸透していくのです。
この経営者が実践する過程で、問題が浮き彫りになってきます。例えば、労働環境の問題などですね!
問題、苦境、困難に対して、真正面から解決していく行動をするにはビジョンがないと不可能です。
最後に
社員が「この会社が好きだ」と感じるようになれば、人×人×ビジョンで化学変化のような結果が出てくるでしょう。
ビジョンは、現実的かつ純粋な気持ちで、わかりやすく伝えなければいけません。そして、達成可能であることも重要。そして、ビジョンを計画に落とし込んでいきます。
しかし、計画を立てただけで、全員がその中身を理解したと思ってはいけません。定期に計画をチェック・コントロールしていかなければならない。
あなたの仕事は、あなたのビジョンを繰り返し、繰り返し口に出して伝えることです。
今泥臭いコトを嫌う若者が多いですが、本当に本気で取り組む泥臭さは、何よりかっこいいと思います。
泥臭く、情熱と確信を持って突き進みましょう!
すべての介護経営者に幸あれ!
それでは良い1日を!!
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